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名古屋駅~中部国際空港のバス廃止へ

名古屋駅新幹線口と中部国際空港を結ぶJR東海バスが、9月30日限りで廃止となることが発表されました。

中部空港へのバス廃止 JR東海バス、9月末で

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新幹線口に停車中のバス

廃止の理由は利用客の低迷です。中部空港開港当初、同区間には名鉄バスも運行されていましたが、こちらは利用客低迷を理由に昨年9月で早々と撤退してしまいました。JR東海バスも昨年12月にダイヤ改正を行い、早朝・夜の便を大幅に削減するなど、減量ダイヤ化され、この時点で相当苦戦していることは感じていました。4枚回数券の導入など新たな利用促進策も実施されましたが、名鉄の利便性に屈する結果となりました。個人的に、新幹線口のバス乗降場の前を通ることがよくありますが、車内を覗くといつも乗客は数えるほどで先行きが心配でしたが、心配していた通りの結果となってしまいました。

バスの利用者不振の原因には、所要時間や運賃の問題だけでなく、中部空港の構造にも原因があると思われます。国内外を問わず、空港行きのバスといえば、出発階の車寄せに到着し、水平移動なしでチェックインカウンターに辿り着けるのが普通です。また、空港発のバスは到着階から水平移動なしでバス乗り場へ辿り着けるのが普通です。空港アクセス鉄道がある場合、鉄道は大抵の場合垂直移動が必要で、空港内移動ではバスに劣ります。しかしながら、中部空港ではこの条件が完全に逆転しています。名鉄のホームと出発階・到着階とは水平移動だけで移動できます。一方のバスは、空港着の場合、1階に到着してからエレベーター・エスカレーターで3階の出発階まで上がる必要があり、到着階からバス乗り場までは、名鉄改札口のあるアクセスプラザまで移動してから、エレベーター・エスカレーターで下に下りる必要があります。

これほど空港内移動で鉄道と比較してバスが不便な空港を他に見たことはありません。他の条件もプラスすると、名鉄電車で直通できる区間を運行していたのでは、バスに勝ち目はありません。香港国際空港は、空港内移動がバスよりも鉄道の方が便利な数少ない空港ですが、バスを利用する場合でも、歩行距離は長いものの垂直移動は必要ありません。ここでは鉄道の運賃がバスの2.5倍程度と高いこと、駅の立地条件が悪いこともあり、目的地まで直行できるバスの方が多く利用されています。

中部空港のバスを生かすとすれば、電車で直通できない区間を乗り換えなしで行ける利便性を追求することだと思います。今回廃止となる路線は鉄道の駅と空港をノンストップで結ぶ路線ですが、先述した香港の空港アクセスバスの場合は、街中に数百メートルおきに停留所があり、停留所ごとに数人の乗客を拾いながら途中で高速道路に入り空港へ向かいます(或いはその逆)。こんな空港アクセスバスが名古屋市内にも欲しいところですが、名鉄電車で直通できない区間を走る名鉄バスの栄~中部国際空港のノンストップ便でさえ苦戦していると聞きます。道路事情などを考慮すると地下鉄+名鉄電車のアクセスに流れてしまい、採算は取れなくなるのでしょうね。

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Comments

海外へは仕方がないので中部空港を利用していますが、空港の構造(車寄せ、動く歩道の材質がゴムであること-靴底との摩擦がくないですか?)や名古屋中心部・栄や名駅へバスでアクセスがないのは不満というよりバス運航会社の努力が足りないと思います。こんな空港に2本目の滑走路を造るなんていうのはどうかしてます。

Posted by: コリアナ | 2009.01.25 17:10

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